みなさん、データ専用SIMがあることはご存知ですか?
通話やSMSができない代わりに、音声SIMよりも割安な料金で利用できるのが魅力です。
音声通話の必要がないタブレットやルーターに入れて使ったり、スマホでもデュアルSIMが可能な機種であれば音声SIMとデータ専用SIMを同時に利用することで、月々の料金を安く抑えられる場合があります。
そんなデータ専用SIMが、実は数多くの格安SIMから提供されているんです。
この記事では、データ専用SIMのメリット・デメリットの他、おすすめのプランなどをご紹介します。
おすすめデータSIMの年間料金の比較も行っているので、ぜひ最後までご覧ください。
おすすめの格安SIMのデータのみプラン
サービス名 | 詳細 | 1GB | 2GB | 3GB | 5GB | 7GB | 10GB | 15GB | 20GB | 50GB |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
HISモバイル | 公式サイト | 440円 | - | 580円 | - | 880円 | 2,080円 | 5,880円 | ||
y.uモバイル | 公式サイト | - | - | - | 800円 | - | - | - | 3,950円 | - |
NUROモバイル | 公式サイト | - | - | 627円 | 825円 | - | 1,320円 | - | - | - |
IIJmio | 公式サイト | - | 440円 | - | 660円 | - | 1,100円 | 1,430円 | 1,650円 | - |
mineo | 公式サイト | 880円 | - | - | 1,265円 | - | 1,705円 | - | 1,925円 | - |
順位 | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 |
---|---|---|---|---|
機種 | Galaxy S24 | Google Pixel 8 Pro | TORQUE 5G | Xperia 10 V |
価格 | 57,800円~ | 65,400円~ | 17,790円~ | 17,790円~ |
特徴 | 2024年4月の新型 AI機能が充実 | ハイスペック でも安い! | 頑丈で安心 ゴツさがGood! | スペックの良い ミドルスペック |
購入 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
格安SIMをデータSIMで使うデメリット・注意点
まず初めに、格安SIMをデータSIMで使うデメリット・注意点について見ていきましょう。
通話ができない
そもそも音声通話機能のないSIMなので、090・080・070から始まる電話番号が付与されず、標準の通話アプリで通話することができません。
スマホでデータ専用SIMを使う場合は他に音声SIMを入れてデュアルSIM運用しましょう。
なお、データ専用SIMでもIP電話アプリを利用すれば、インターネット回線を利用して050から始まる電話番号で通話ができます。
IP電話であれば電話する相手が携帯電話だけでなく、固定電話の場合もかけることができます。
なお、IP電話やLINE通話などでは110番や119番の緊急通報はできないので注意しましょう。
SMSが使えない
データ専用SIMでは電話番号で文章を送れるSMS(ショートメッセージサービス)も利用できません。
連絡手段として使うこともありますが、SMSはLINEなどのサービス登録時に認証方法として使われています。
SMS非対応のデータ専用SIMだと、これが行えません。
しかし、データ専用SIMでもSMSあり・SMSなしを選べるものもあります。
SMSなしに比べてSMSありの方が利用料金は高くなります。
自分のニーズに合わせて選びましょう。
格安SIMをデータSIMで使うメリット
続いて、格安SIMをデータSIMで使うメリットについてご紹介します。
料金が安い
通話やSMSができないという制限がある分、データ専用SIMは料金が最も安いです。
以下に一例として、y.u mobileの音声通話SIMとデータ専用SIMのSMSあり・SMSなしプランをご紹介します。
5GB | 20GB | |
---|---|---|
音声通話SIM | 1,070円/⽉ | 4,170円/⽉ |
データ専用SIM SMSあり | 932円/⽉ | 4,082円/⽉ |
データ専用SIM SMSなし | 800円/⽉ | 3,950円/⽉ |
通話の必要がないタブレットやルーターに使う場合はデータ専用SIMの機能で十分ですし、料金も安く済みます。
また、スマホで使う場合も、料金の安いデータ専用SIMと基本料金0円のpovoを組み合わせれば、データ専用SIMの「音声通話ができない」というデメリットをカバーすることができます。
povoはトッピングせずに利用した通話料のみ支払ってもいいですし、5分以内通話かけ放題のトッピングをしてもいいでしょう。
通話かけ放題にしたい場合は、povoでトッピング購入でもいいですが1,650円かかります。
povoの代わりに楽天モバイルを入れて楽天Linkで通話をすれば通話料は無料です。
2台持ちしやすい
今や自分個人の電話番号を持っていないという方はかなり少ないでしょう。
すでに2つ以上の電話番号を持っているという方も少なくないはずです。
通常、電話番号は1つあれば事足ります。
一方、メインのスマホとは別に、通話はできなくともサブ機として動画を見たり、SNSを使ったり、もしくはカーナビ代わりに使いたい、という方もいるでしょう。
そんな時には料金の安いデータ専用SIMがおすすめです。
維持費が安いので無理なく続けられるでしょう。
また、メインのスマホとは違う回線を持つことで通信障害対策にもなります。
複数回線をカンタンに使い分けできる
1つのスマホに2つのSIMを入れて2回線を利用することができます。
iPhoneではiPhone XR以降の機種でデュアルSIMに対応しています。
Androidでは基本的にSIMフリースマホがデュアルSIMに対応しています。
欲しい機種がある場合、デュアルSIMに対応しているかどうかをチェックしておきましょう。
また、最近は物理的なSIMカードだけでなく、スマホの本体に内蔵されたeSIMを提供する通信会社も増えてきました。
eSIMであればオンラインで手続きした後、発行されたQRコードなどを読み込むことですぐに回線を開通させることができます。
デュアルSIMにしたい場合はSIMカード&eSIMか、もしくは2つともeSIMという組み合わせが主流です。
【最安比較】格安SIMのデータのみプランおすすめ5選
ここでは、データ容量別におすすめの格安SIMプランをご紹介します。
3GBならHISモバイルがおすすめ
- 3GBの料金が最安級!
- データチャージの料金も安い
- 月額50円をプラスすればSMS追加もできる
データ通信専用プラン | 1GB | 3GB | 7GB | 20GB | 50GB |
---|---|---|---|---|---|
料金 | 440円 | 580円 | 880円 | 2,080円 | 5,880円 |
月額580円なので、通話用にpovoとデュアルSIMにし、550円の5分以内通話かけ放題トッピングをつけたとしても、合わせて1,130円です。
データチャージも1GBあたり200円と他社と比べても安いので、もし3GBを使い切ってしまっても安心ですね。
5GB+繰り越しならy.uモバイルがおすすめ
- 余ったギガは100GBまで永久に繰り越し可能
- データチャージの料金が他社よりも安い
データ通信専用プラン | 5GB | 20GB |
---|---|---|
データ専用SIM SMSあり | 932円/⽉ | 4,082円/⽉ |
データ専用SIM SMSなし | 800円/⽉ | 3,950円/⽉ |
こちらも料金だけ見ればIIJmioの方が安いですが、IIJmioは余ったギガを翌月までしか繰り越せません。
一方、y.u mobileは余ったギガは永久繰り越しが可能です。
保有できるギガは100GBまでという上限はあるものの、期限切れを気にしなくていいのはうれしいですね。
また、データチャージの料金が安いのもメリットのひとつ。
1GBチャージだと330円ですが、10GBチャージだと1,200円で1GBあたり120円と激安です。
10GBならNUROモバイルがおすすめ
- バリューデータフリーでLINEをよく使う人にお得
- Gigaプラスで3カ月ごとに無料でギガがもらえる
データ通信専用プラン | VSプラン 3GB | VMプラン 5GB | VLプラン 10GB | お試しプラン 0.2GB |
---|---|---|---|---|
月額基本料金 | 627円 | 825円 | 1,320円 | 330円 |
データフリー | - | 〇 | 〇 | - |
Gigaプラス | - | 3GB | 6GB | - |
10GBプランでおすすめなのはNUROモバイルです。
料金だけ比較すればIIJmioの方が安いですが、NUROモバイルにはバリューデータフリーとGigaプラスがあります。
バリューデータフリーは、LINEの対象サービスを利用した際に、データ通信量を消費しないオプションです。
音声通話・ビデオ通話は対象ではありませんが、トークでのテキスト・音声メッセージ・スタンプ・画像・動画・その他ファイルなどの送受信は全てデータフリーで使えるので、よくLINEを利用する方におすすめです。
Gigaプラスは契約プランに応じて、3カ月ごとにデータ容量を追加で受け取れるサービスです。
10GBのVLプランであれば3カ月に一度6GBが付与されるので、毎月実質12GB使えます。
もちろん付与された6GBを一気に消費することもできます。
20GBならIIJmioがおすすめ
- eSIMを選べばさらに料金が安い!
- 余ったギガは翌月まで繰り越し可能
- 同一mio ID同士ならギガを分け合うことも可能
データ通信専用プラン | 2ギガプラン | 5ギガプラン | 10ギガプラン | 15ギガプラン | 20ギガプラン |
---|---|---|---|---|---|
SMS | 820円 | 970円 | 1,470円 | 1,780円 | 1,980円 |
データ | 740円 | 900円 | 1,400円 | 1,730円 | 1,950円 |
データeSIM | 440円 | 660円 | 1,100円 | 1,430円 | 1,650円 |
IIJmioのデータプランは物理SIMよりeSIMを選ぶことでさらにお得になります。
20GBでなんと1,650円という安さです。
IIJmioなら余ったデータを翌月まで繰り越せるうえに、同じ名義のSIMであればデータを分け合うこともできるので、家族で使ったり、1人でもスマホとタブレットでデータを分け合ったりなど無駄なく使えるところもおすすめです。
また、IIJmioでは専用アプリから手軽に高速と低速の切り替えができます。
低速にすると通信速度が最大300Kbpsに制限される代わりに、データ容量を消費しなくなります。
最大300Kbpsとは言えバースト転送機能があるので通信しはじめの一定量は高速通信でき、Webページなども読み込めます。
動画の視聴や画像の多いSNSなどの利用は難しいですが、音楽のストリーミング再生やLINEなどテキスト中心のやりとり、カーナビなどであれば最大300Kbpsでも使えます。
IIJmioならうまく高速と低速を切り替えてギガが足りなくなる……という事態を回避できるでしょう。
無制限ならmineoがおすすめ
- 最大1.5Mbpsのデータ通信が使い放題に!
- au・ドコモ・ソフトバンク回線に対応している
基本データ容量 | データ通信のみ (シングルタイプ) |
---|---|
1GB | 880円 |
5GB | 1,265円 |
10GB | 1,705円 |
20GB | 1,925円 |
mineoはマイピタで1GB・5GB・10GB・20GBの4つのプランを展開していますが、ここにパケット放題 Plusをつけることで最大1.5Mbpsのデータ通信が使い放題になります。
ネット検索やSNSはもちろん、動画の視聴も可能です。
オプション料金として月額385円がかかりますが、10GBコース以上であれば無料でつけられます。
基本データ容量3GB以下のデータ通信のみでの新規申し込みは終了しているので注意しましょう。
mineoのデータ専用プランでパケット放題 Plusをつけた場合の料金は以下のとおりです。
マイピタ データ通信のみプラン | 5GB | 10GB | 20GB |
---|---|---|---|
+パケット放題 Plus | 1,650円 | 1,705円 | 1,925円 |
少しでも安い方がいい方は5GBプラン、高速通信を多く使いたい方は10GBプランを選ぶとよいでしょう。
おすすめデータSIMの年間料金を比較
ここでは、先ほど挙げた5つのおすすめプランと、キャリアの代表としてドコモの料金を比較します。
項目 | mineo マイピタ データ通信のみ 10GB(パケット放題 Plusで無制限9 | IIJmio 20GBプラン | NUROモバイル VLプラン 10GB | y.u mobile シングルプラン 5GB | HISモバイル データ定額440プラン 3GB | ドコモ 5Gギガホプレミア (無制限) | ドコモ 5Gギガライト (5GBまで) | ドコモ 5Gギガライト (3GBまで) |
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月額料金 | 1,705円 | 1,650円 | 1,320円 | 800円 | 580円 | 各割引適用後 4,928円 | 各割引適用後 3,278円 | 各割引適用後 2,728円 |
年間料金 | 20,460円 | 19,800円 | 15,840円 | 9,600円 | 6,960円 | 59.136円 | 39,336円 | 32,736円 |
ドコモとの差額 | 38,676円 | 39,336円 | 43,296円 | 29,736円 | 25,776円 | - | - | - |
どのプランを見てもドコモより年間25,000円~40,000円以上安いことがわかります。
また、ドコモの料金は家族割、ドコモ光セット割、dカードお支払割を全て適用させたものです。
割引が適用されないとさらに料金は高くなり、データ専用プランとの差額はますます大きくなります。
格安SIMのデータのみプランは安くておすすめ
ここまでデータ専用SIMのおすすめプラン5つについて、メリットやデメリットも含めてご紹介しました。
今は数多くの通信サービスがあるため、工夫をすればかなり安くスマホを使うことができます。
固定費は一度下げればその後もずっと安く抑えられるので、節約の際には真っ先に見直したい項目です。
ぜひよく比較して、ご自分にぴったりなサービスを見つけてくださいね。