様々な会社から光回線サービス提供されているなかで、自分に合ったインターネットを探すのは難しいですよね。
今回は多くの光回線の中から、よく比較されるフレッツ光・auひかり・So-net光 S/M/Lを比較していきます。
光回線を選ぶには、料金や速度を比較する必要があります。
いろんな視点で各光回線のメリット・デメリットを浮き彫りにし、どの光回線が優れているのかを明らかにしていきますよ。
比較する光回線3社の会社情報
項目 | 提供会社 |
---|---|
フレッツ光![]() | 東日本電信電話株式会社 |
auひかり![]() | KDDI株式会社 |
So-net光M![]() | ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社 |
まずはフレッツ光・auひかり・So-net光 S/M/Lの共通点を確認
画像引用元:お得な特典多数!So-net 光 プラス | So-net
まずは、フレッツ光・auひかり・So-net光 S/M/Lの共通点を見ていきましょう。
- 主に最大通信速度が1Gbpsのサービスを提供している
- 戸建てとマンションで料金が違う
- 月額料金は基本的に定額制
- 光回線の開通には工事が必要であり、申し込みから開通まで数週間かかる
- 契約期間があり、更新月以外の解約は解約金が発生する
上記のとおり、フレッツ光・auひかり・So-net光 S/M/Lにはいくつかの共通点があります。
一見多い様に見えますが、よく見ると共通点は概要部分のみです。
最大通信速度は1Gbpsとなっていますが、実際の速度である実測速度は3社で全く違います。
それは月額料金や工事費、解約金などの金額にも言えることであり、トータルのコストも三者三様。
同じ光回線サービスでも、共通する点は概要部分のみであり、具体的な部分は全く違うということです。
では、フレッツ光・auひかり・So-net光 S/M/Lを様々な視点から比較し、違いを明確にしていきましょう。
事業者・プロバイダの違い:メリット・デメリットを比較
画像引用元:インターネット回線 | au
ここでは、フレッツ光・auひかり・So-net光の事業者・プロバイダの違いを調査してわかった、それぞれのメリット・デメリットを解説します。
事業者名 | フレッツ光 | auひかり | So-net光 S/M/L |
---|---|---|---|
提供会社 | 日本電信電話株式会社 (NTT) | KDDI株式会社 | ソニーネットワーク コミュニケーションズ株式会社 |
対応プロバイダ | ・GMOとくとくBB ・WAKWAK ・So-net ・OCN ・BIGLOBE ・hi-ho ・DTI ・@nifty ・@T COM ・ASAHIネット ・BB.excite その他300社以上 | ・GMOとくとくBB ・au one net ・@nifty ・@T COM ・ASAHIネット ・BIGLOBE ・DTI ・So-net | ・So-net |
フレッツ光のメリット・デメリット
- 全国的に広いエリアをカバー
- プランの選択肢が豊富
- 選択できるプロバイダが300社以上
- 光コラボへの転用時の工事が不要
- プロバイダと別途契約が必要
- 選択肢が多すぎて選びづらい
- スマホとのセット割引がない
- 工事費無料などのキャンペーンが少ない
フレッツ光の提供会社はNTTで、誰もが知る日本有数の通信会社です。
フレッツ光は300社以上の膨大な数のプロバイダがあり、その地域に最適なプロバイダを選択することができます。
プロバイダ独自の特典やサービスが提供されていることもあるため、自分に必要なサービスを提供しているプロバイダを探してみるとよいでしょう。
auひかりのメリット・デメリット
- 独自回線のため通信速度が速い
- au・UQモバイルとのスマホセット割がある
- 工事費が実質無料になる
- 全国展開ではなく一部非対応地域がある
- 解約時の費用が高額になる場合がある
- マンションタイプを利用できるところが少ない
auひかりの提供会社はKDDI株式会社であり、auを提供している事でも有名です。
KDDI株式会社は通信業界で日本一の売上を誇る実力の持ち主であるため、提供されているauひかりも安心して使えます。
auひかりのプロバイダは、2025年1月現在で8社あります。
各プロバイダで違いがありますが、お得なプロバイダを選ぶなら多額キャッシュバックがもらえるGMOとくとくBBがおすすめです。
So-net光 S/M/Lのメリット・デメリット
- フレッツ光のコラボ回線のため全国対応
- auやUQモバイル、NUROモバイルとのスマホセット割がある
- 工事費が実質無料
- S/M/Lのプラン変更が無料でできる
- 契約金の縛りがなく解約金不要
- プロバイダがSo-netしか選択できない
- 2年以内の解約は工事費残債の支払いが必要
- 他社と比較して月額料金が高め
So-net光 S/M/Lの提供は、世界的企業であるソニーのグループ企業であるソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社です。
So-net光 S/M/LのプロバイダはSo-netのみ対応しています。
選択肢はないものの、プロバイダ選びで悩む必要はありません。
月額料金の違いを比較
画像引用元:auひかり お申し込みサイト
次に、3サービスの月額料金の違いを比較していきましょう。
キャンペーン
2025年1月現在実施中の各社キャンペーンは以下のとおりです。
事業者 | 内容 |
---|---|
フレッツ光 | ・個人:最大8,580円キャッシュバック ・法人/個人事業主:最大85,000円キャッシュバック |
auひかり | ・工事費実質無料 ・auひかり電話を同時契約で最大84,000円キャッシュバック (ひかり電話未加入:最大72,000円) ・他社から乗り換えで最大30,000円還元(auPay/月額割引) ・auスマートバリュー/自宅セット割加入で最大10,000円還元 |
So-net光 | ・開通月を含む12ヶ月間、月額料金が割引 ・工事費実質無料 |
戸建てタイプ
戸建てタイプ | 月額料金(戸建て) | |
---|---|---|
フレッツ光ネクスト ギガファミリー・スマートタイプ(2年契約) | 6,050円~ | |
auひかり ホーム1ギガ(3年契約) | 1年目 5,610円 2年目 5,500円 3年目 5,390円 |
|
So-net光 | S | 4,500円 |
M | 5,995円 | |
L | 7,095円 |
auひかりの3年契約の場合は、利用期間に応じて月額料金が割引されるため1年目・2年目・3年目以降の料金が変動します。
So-net光の場合は、S/M/Lどのプランを選択するかによって月額料金が異なりますが、途中でプラン変更することも可能です。
3年間の実質料金(戸建て)
フレッツ光(1ギガ) | auひかり(1ギガ) | So-net光(M) | |
---|---|---|---|
実質合計料金 | 228,800円 | 129,300円 | ¥183,350 |
内訳 | |||
月額料金 | 5,720円 | 5,390円 | 5,995円 |
キャッシュバック | - | ▲72,000円 | - |
事務手数料 | 880円 | 3,300円 | 3,500円 |
工事費・その他 | 22,000円 | 3,960円 ※1年目と2年目の月額料金の差額 | ▲35,970円 最大6ヶ月月額料金割引 |
auひかりの場合は、加入時に高額キャッシュバックキャンペーンを実施しているため、3社の中で実質合計料金が圧倒的に安いです。
また、auスマートバリューでスマホセット割引が適用されれば、スマホ料金が割引されるのでさらにお得になります。
So-net光は、最大6ヶ月間月額料金割引の特典があるため、フレッツ光よりも実質合計料金は安くなります。
また、NUROモバイル利用者であればスマホセット割が適用されるのでさらにお得です。
※工事費は2年間または3年間で実質無料になる想定です。
※スマホセット割は光回線の月額料金の割引ではありませんが、割引額として高額で、光回線の優位性を表す指標となるため計算に入れています。
※ポイントでの還元や商品券でのキャッシュバックも割引として追加しています。
※ルーターのレンタル代や無料サポートは、利用しない方もいるので計算に入れていません。
※乗り換え解約違約金負担は対象者によって金額に差があるため、計算には入れていません。
※キャッシュバック額が新規・乗り換えで違う場合は、低い方を適用しています。(乗り換えの場合違約金分を補償する場合と一律で増額する場合があり差が出てしまうため)
※乗り換え解約違約金負担や工事費無料に関しては、利用者によっては実質料金よりも重要になる場合が有るので注意して確認をしてください。
マンションタイプ
マンションタイプ | 月額料金 | |
---|---|---|
フレッツ光ネクスト ギガマンション・スマートタイプ | 4,125円~ | |
auひかりマンション | 3,740円~ | |
So-net光 | S | 3,400円 |
M | 4,895円 | |
L | 5,995円 |
auひかりの場合は、契約回線数と配線方式によって料金が変わるため、とても複雑です。
料金の詳細はお問い合わせの際に確認できるため、お住まいがどれくらいの料金になるのか気になる方は確認してみてください。
So-net光は、契約回線数や回線方式にかかわらず一定料金です。
3年間の実質料金(マンション)
フレッツ光(1ギガ) | auひかり(1ギガ) | So-net光(M) | |
---|---|---|---|
実質合計料金 | 135,740円 | 93,660円 | 150,350円 |
内訳 | |||
月額料金 | 3,135円 | 4,510円 | 4,895円 |
キャッシュバック | - | ▲72,000円 | - |
事務手数料 | 880円 | 3,300円 | 3,500円 |
工事費等 | 22,000円 | - | ▲29,370円 ※最大6ヶ月無料 |
So-net光も最大6ヶ月間月額料金割引がありますが、基本料金がフレッツ光のほうが安いので、So-net光が実質合計料金が一番高いという結果になりました。
※工事費は2年間または3年間で実質無料になる想定です。
※スマホセット割は光回線の月額料金の割引ではありませんが、割引額として高額で、光回線の優位性を表す指標となるため計算に入れています。
※ポイントでの還元や商品券でのキャッシュバックも割引として追加しています。
※ルーターのレンタル代や無料サポートは、利用しない方もいるので計算に入れていません。
※乗り換え解約違約金負担は対象者によって金額に差があるため、計算には入れていません。
※キャッシュバック額が新規・乗り換えで違う場合は、低い方を適用しています。(乗り換えの場合違約金分を補償する場合と一律で増額する場合があり差が出てしまうため)
※乗り換え解約違約金負担や工事費無料に関しては、利用者によっては実質料金よりも重要になる場合が有るので注意して確認をしてください。

通信エリア・実測速度を比較
まずは、フレッツ光・auひかり・So-net光 S/M/Lの実測速度から比較してみましょう。
項目 | 平均実測速度(下り) | 平均実測速度(上り) | Ping値 | |
---|---|---|---|---|
フレッツ光 | 357.74Mbps | 264.88Mbps | 20.45ms | |
auひかり | 636.21Mbps | 589.19Mbps | 15.2ms | |
So-net光 | S | 238.57Mbps | 231.67Mbps | 14.08ms |
M | 299.29Mbps | 240.26Mbps | 16.63ms | |
L | 365.8Mbps | 250.03Mbps | 18.64ms |
引用元:みんなのネット回線速度(みんそく) | 速度比較ができる通信速度測定サイト
平均実測速度では、auひかりが群を抜いて早い結果となりました。
So-net光 S/M/Lはフレッツ光の回線を利用しているので、両社の平均実測速度はほぼ同じですね。
逆に、auひかりは独自の回線を利用しているため、下りの平均実測速度で600Mbps以上という速度を実現しています。
この速度は、光回線のなかでも非常に速い部類になるため、通信速度を重視する場合はauひかりを検討したいですね。
各社の通信エリアについて
So-net光 S/M/Lはフレッツ光の回線を利用しているため、提供エリアはフレッツ光と同じです。
フレッツ光は、基本的には47都道府県の広範囲で利用可能ですが、一部山間部や離島などは対象外となる地域もあります。
次にauひかりですが、日本全国にサービスを提供できているわけではありません。
下記の地域は対象外となるので、契約の際には注意してください。
- 中部:愛知県・岐阜県・静岡県・三重県
- 近畿:大阪府・京都府・兵庫県・奈良県・和歌山県・滋賀県
- 九州:沖縄県
工事費の違いを比較
次に、フレッツ光・auひかり・So-net光 S/M/Lの工事費を比較していきましょう。
項目 | 工事費用 (戸建て) | 工事費用 (マンション) |
---|---|---|
フレッツ光 | 22,000円 | |
auひかり | 41,250円 (実質無料) | 33,000円 (実質無料) |
So-net光 S/M/L | 29,040円 (実質無料) |
光回線を開始する際の工事等で発生する工事費ですが、各社で金額は随分違います。
ただし、auひかりとSo-net光 S/M/Lは月々の工事費の支払額と同額の割引が適用されるため、工事費は実質無料です。
逆に、フレッツ光にはそのような割引はないため、分割もしくは一括でしっかり払う必要があります。
光回線を安く契約したいのであれば、auひかりかSo-net光 S/M/Lを選びたいですね。
無線LANルーターの違いを比較
フレッツ光・auひかり・So-net光 S/M/Lの無線LANルーターのレンタル料は下記のとおりです。
- フレッツ光:月額825円
- auひかり:月額660円
- So-net光 S/M/L:月額660円
3社とも無線LANルーターのレンタルは有料です。
フレッツ光のレンタル料金が一番高いですが、プロバイダの特典で無料レンタルをしている場合もあるため、プロバイダを選択するときに検討してみるのもよいでしょう。
auひかりの場合は、auスマートバリューを契約中だと半額の330円でレンタルが可能です。
So-net光は、光回線と同時にルーターレンタルを申し込むと、レンタル料金が最大6ヶ月間無料になるため、お試しで使ってみたい方は忘れずに申し込みましょう!
またそこまで性能にこだわらないのであれば、家電量販店で無線LANルーターは6,000円ぐらいから販売されているため、長く利用するのであれば購入も検討してみてください。

スマホとのセット割を比較
画像引用元:auスマートバリュー | 料金・割引:スマートフォン・携帯電話 | au
フレッツ光・auひかり・So-net光 S/M/Lのスマホセット割は下記のとおりになります。
- フレッツ光:セット割なし
- auひかり:auスマートバリュー・自宅セット割
- So-net光 S/M/L:auスマートバリュー・自宅セット割・NUROモバイルセット割
フレッツ光は、以前OCNプロバイダとOCNモバイルONEとのセット割を実施していましたが、2023年6月26日にOCNモバイルONEの新規申し込みが終了に伴いセット割はなくなりました。
auひかりとSo-net光 S/M/Lは、下記のスマホセット割を利用できます。
- auスマートバリュー:auの携帯電話料金を最大月額1,100円割引
- 自宅セット割:UQモバイルの携帯電話料金を最大月額858円割引
- (So-net光のみ)NUROモバイルセット割:1年間NUROモバイルの月額料金が最大792円割引
上記のとおり、auとUQモバイル・NUROモバイルの携帯電話料金を大きく割引することが可能です。
auやUQモバイルを使っている方は、auひかりかSo-net光 S/M/L、NUROモバイルを使っている方はSo-net光 S/M/Lを検討したいですね。
解約時の違約金を比較
フレッツ光・auひかり・So-net光 S/M/Lの解約金は下表のとおりです。
項目 | 戸建ての解約金 (契約期間) | マンションの解約金 (契約期間) |
---|---|---|
フレッツ光 | 4,400円 (2年) | 2,200円 (2年) |
auひかり | 4,730円 (3年) | 2,730円 (2年) |
So-net光 S/M/L | なし | なし |
ほんの数年前までは、光回線の解約金といえば平均2万円ほどでした。
しかし、2024年現在の解約金は、どの業者もせいぜい数千円程度となっています。
上表を見ても、戸建ての解約金は4,000円台、マンションは2,000~3,000円台であり、かなり緩和されています。
なお、更新月(契約満了月~翌々月)に解約した場合は解約金が発生しません。
So-net光 S/M/Lは契約期間の縛りがないため解約金がかかりません。
短期契約になる可能性がある場合や、引っ越しなどによる乗り換えをおこなう可能性がある場合は、So-net光 S/M/Lを検討するとよいでしょう。
【結論】フレッツ光・auひかり・So-net光 S/M/L契約するべきは?
ここまで様々な比較を行ってきました。
すべてに優れた光回線というものはなく、それぞれの業者に強みがあります。
そこで、ここからはフレッツ光・auひかり・So-net光 S/M/Lについて、どんな人に向いているのかを解説していきます。
総合力で選ぶならauひかり
画像引用元:インターネット回線 | au
特にこだわりがない場合や、どれを選んでいいかわからない場合はauひかりがおすすめです。
auひかりは月額料金も安く、工事費も実質無料。
auやUQモバイルのスマホセット割も提供されており、解約金もかなり安めです。
何より、光回線の要とも言うべき平均実測速度が非常に優れていますので、総合力ではauひかりに軍配が上がるでしょう。
総合力が非常に高いため、万人におすすめできる光回線です。
ただし、提供されているのは全国ではなく、中部地方と近畿地方は提供されていない地域も多いため注意してください。
短期利用になる可能性があるならSo-net光 S/M/L
So-net光 S/M/Lは、平均実測速度以外ではauひかりに近い実力を持つ光回線です。
何より、契約期間の縛りがなく解約金がかからないので、気軽に契約しやすい光回線と言えるでしょう。
また、auやUQモバイル・NUROモバイルとのスマホセット割も提供されていますので、これらのスマホを使っている方にもおすすめですよ。
プロバイダを自由に選びたいならフレッツ光
画像引用元:フレッツ光/NTT | インターネット光回線
フレッツ光は全国エリアをカバーしており、多数のプロバイダから選択ができるのが特徴です。
プロバイダならではの特典やサービスもあるため、契約したいプロバイダが決まっている場合はフレッツ光を選択するのがよいでしょう。
ベストな光回線は人によって違う!
本記事では、フレッツ光・auひかり・So-net光 S/M/Lを比較し、どの光回線がおすすめかをご紹介しました。
- auひかり
総合力がかなり高く、万人におすすめできる光回線 - So-net光 S/M/L
契約金の縛り・解約金がなく、auやUQモバイル・NUROモバイルとのセット割もある - フレッツ光
全国に光回線サービスを提供しており、豊富なプロバイダから選択できる
今回比較した3社は、それぞれで得意分野が違います。
総合力が高いauひかりも、提供エリアで言えば他の2社に敵いません。
So-net光 S/M/Lは契約期間の縛り・解約金がないため、短期利用になる可能性がある場合でも気軽に申し込み可能です。
フレッツ光は料金は高めであるものの全国に展開しており、プロバイダが自由に選択できます。
光回線選びで迷った場合は本記事を参考にし、自分にあった光回線を選んでください。