本記事では、田舎で光回線がこない場合のおすすめインターネット回線についてまとめています。
本記事を読むことで、光回線以外にどのような選択肢があるのかがわかりますよ。
今回は、以下の2項目に分けて、おすすめの選択肢を紹介しています。
- 光回線がこない田舎でおすすめのインターネット5選
- 田舎でも使える可能性の高い光回線おすすめ5選
光回線がこない地域にお住まいの方は、ぜひ参考になさってください。
※記事の内容に間違いがあった場合には、へご連絡ください。
※記事内の金額は全て税込み表記となります。
田舎で光回線がこない地域でもインターネット使う方法
田舎で光回線がこない地域でインターネットを使う方法は、主に次の5つとなります。
それぞれについて見ていきましょう。
ホームルーター/モバイルルーター
携帯電話会社の電波が届くエリアであれば、ホームルーターやモバイルルーターを利用することでインターネットを利用できます。
モバイルルーターは持ち運びを前提にした端末で、バッテリーが内蔵されています。
ホームルーターは据え置き型の端末で、コンセントから給電して通信サービスを提供するものです。
2019年3月末時点で、携帯電話のカバー率が人口カバー率99.99%に達しており、ほとんどの地域で携帯電話の電波を利用できるはずです。
スマートフォンのテザリング
インターネットを利用したいエリアでスマートフォンを利用できるのであれば、テザリングが選択肢に入ります。
テザリングとは、単独でモバイル回線に接続できるスマートフォンを利用して、スマートフォン以外の機器をモバイルネットワークに接続させることをいいます。
お使いのスマートフォン端末と通信会社が、テザリングに対応しているかどうかを確認してみましょう。
対応してるのであれば、スマートフォンの設定を変更するだけですぐにインターネットを利用できますよ。
注意したいのは、スマートフォンの通信容量にテザリングで使用したぶんのデータも加算されることです。
利用する頻度や容量に応じて、プランの変更も検討するとよいでしょう。
独自回線
光回線を敷設しているのは、NTT東日本/西日本だけではありません。
独自に光ファイバーを敷設している通信会社がありますので、お住まいのエリアに対応しているかどうかを確認してみましょう。
NTT東西以外で独自に光ファイバーを敷設している通信会社は、次のとおりです。
- auひかり
- NURO光(一部地域)
- 各電力系通信会社
- ケーブルテレビ会社
ケーブルテレビ回線
ケーブルテレビ会社は、ケーブルテレビを放映するために提供エリアにケーブルを敷設しています。
敷設したケーブルを利用して、インターネット接続サービスを提供していますよ。
お住まいのエリアがケーブルテレビの提供エリアであれば、ケーブルテレビの回線を使ってインターネット通信できる可能性が高いです。
お住まいのエリアがケーブルテレビの提供エリアかどうかと、そのケーブルテレビ会社がインターネット接続サービスを提供しているかどうかを確認してみましょう。
スターリンク
スターリンクとは、米スペースX社が提供する、通信衛星群を使ったインターネット接続サービスです。
衛星と通信するための専用アンテナを設置することで、インターネット通信が可能となりますよ。
空が見える地域であれば通信できるので、光回線やモバイル回線が行き渡っていない山間部でも通信が可能となります。
2022年10月から日本でのサービスが開始され、12月には日本全国に提供エリアが拡大されました。
光回線がこない田舎でおすすめのインターネット5選
画像引用元:Pocket WiFi|Y!mobile
光回線がこない田舎でおすすめのインターネットは、次の5つです。
それぞれについて見ていきましょう。
クラウドSIMのモバイルルーター
画像引用元:【公式】MUGEN WiFi – 30日間全額返金
携帯電話の電波を1社でも受信できる地域であれば、クラウドSIM技術が搭載されたモバイルルーターがおすすめです。
- 3キャリアから最適な通信会社が自動で選択される
- 使用エリアが広い
- 通信速度は最大150Mbpsとそれほど速くない
クラウドSIMとは、利用する場所に応じて、最適なキャリア回線が自動で選択される技術のことです。
たとえばauしかつながらない地域であればau、ドコモしかつながらない地域であればドコモ回線を利用できるというもの。
キャリアの壁を超えて利用できるので、利用できるエリアが広いことが特徴です。
ただし、通信速度は最大150Mbpsとそれほど高速ではありませんので、通信速度にこだわらず利用料金を抑えたい方におすすめです。
クラウドSIM技術を搭載したモバイルルーターはたくさんの業者から提供されていますので、使う容量や期間に応じて、最適なものを選んでくださいね。
ちなみに「MUGEN WiFi」という業者では、端末代が無料で、月100GBまで利用できるプランが月額3,328円~です。
申込日から30日間は全額返金が可能なので、もし電波が入らなかったときも安心ですよ。
ドコモのホームルーター「home 5G」
画像引用元:home 5G | NTTドコモ
ドコモの電波を受信できるエリアであれば、ドコモのホームルーター「home 5G」がおすすめです。
- ドコモの提供エリア内で利用できる
- 受信時最大4.2Gbpsの高スペック機種
- データ容量は無制限
おすすめの理由は、下り速度が最大4.2Gbpsと高スペックなルーターであることです。
ドコモの4G/LTEや5Gを受信できるエリアであれば、サクサク通信できますよ。
データ容量が無制限である点も、嬉しいですね。
機器代は39,600円~、通信料金は4,950円~となっています。
ソフトバンク/ワイモバイルの「Pocket WiFi」
画像引用元:Pocket WiFi 5G A102ZT|Y!mobile
ソフトバンクの提供エリアであれば、ソフトバンクモバイルやワイモバイルから提供されている「Pocket WiFiシリーズ」がおすすめです。
「Pocket WiFi」は、ソフトバンクモバイルの回線を利用するモバイルルーターです。
ホームルーターの「Softbank Air」よりもPocket WiFiのほうが拾える電波種類が多いため、対応エリアは広いですよ。
- ソフトバンクの提供エリアで利用できる
- Softbank Airよりも提供エリアが広い
- 3日間で10GB以上使用時は速度制限される(ワイモバイル)
注意したいのは、速度制限を受ける可能性があることです。
ワイモバイルの場合は、3日間で10GB以上使用した場合に速度制限があります。
ソフトバンクにおいても、制御が必要と判断されたら、速度制限を受けるケースがあるとのことです。
またワイモバイルとソフトバンクでは、料金プランに以下の違いがあります。
- ソフトバンク:50GBまで5G・4G/LTEで高速通信できる
- ワイモバイル:7GBまで5G・4G/LTEで高速通信できるが7GB以降は4G/LTEのみ
お住まいのエリアが5Gに対応していればソフトバンク、4G/LTEしか対応していないエリアならワイモバイルにすれば、料金に無駄がありませんね。
ワイモバイルで契約する場合は、機器代が28,800円~、通信代が4,818円/月~(アドバンスオプション含)となります。
スターリンク
画像引用元:Starlink の仕組み
携帯電話の電波が入らない地域にお住まいであれば、スターリンクがおすすめです。
- 通信衛星を使ったインターネット回線
- アンテナを設置して利用する
- 携帯電話の電波が入らない地域でも利用できる
自宅にアンテナを設置し、そのアンテナが通信衛星と通信することで、インターネットに接続できるようになりますよ。
空が見える場所であれば利用できるので、携帯電話の電波が入らない山間部でも利用できます。
アンテナ代は73,000円、通信料金は11,100円/月となっています。
auの「ホームルーター5G」
画像引用元:au ホームルーター 5G | au
auの電波が入る地域であれば、「ホームルーター5G」も選択肢に入ります。
- auの提供エリアで利用できる
- 標準のエリア「スタンダードモード」はデータ容量無制限
- エリアを広げる「プラスエリアモード」は月30GBまで利用できる
au系のデータ通信は、標準のエリアである「スタンダードモード」と、拾える電波種類を広げることにより利用エリアを拡大できる「プラスエリアモード」の2種類があります。
プラスエリアモードでの通信は、スタンダードモードに比べて容量の制限が設けられています。
auの「ホームルーター5G」であれば「プラスエリアモード」であっても月間30GBまで利用できますよ。
田舎であれば「プラスエリアモード」で通信することは必須なので、助かりますね。
ただし逆に言えば、プラスエリアモードでの通信は月間30GBまでしか利用できません。
ひと月で30GB以上使いそうなのであれば、他の選択肢を検討したほうがよいでしょう。
機器代金は39,600円~、通信料金は5,170円~となっています。
田舎でも使える可能性の高い光回線おすすめ5選
画像引用元:ドコモ光新規工事料無料特典 | キャンペーン・特典 | NTTドコモ
モバイル回線や衛星回線ではなく、固定回線にこだわりたい方もいらっしゃるかもしれません。
ここでは、光回線にしたい方向けのおすすめサービスを紹介します。
それぞれについて見ていきましょう。
フレッツ光/光コラボ
画像引用元:フレッツ光/NTT | インターネット光回線
フレッツ光はNTT東西が提供するもので、光コラボはNTTから設備の提供を受けた業者が提供する、インターネットアクセスサービスです。
光コラボはフレッツ光の設備を利用するので、提供エリアは同一となっています。
2020年9月末時点のMMRI総研のレポートによると、光ファイバー契約の中で最もシェアの高いのはフレッツ光、うち6割は光コラボとなっていますよ。
田舎で使える可能性が最も高いのは、フレッツ光や光コラボといえるでしょう。
ちなみに光コラボであれば、プロバイダ料金が込みなのでわかりやすく、手続きも簡単ですよ。
ドコモ光なら工事費は無料ですし、ISPを選択肢から選べるのでおすすめです。
月額料金は戸建てが5,720円/月~、マンションが4,400円/月~となっています。
auひかり
画像引用元:インターネット回線 | au
auひかりはKDDIが独自に敷設する光回線です。
提供エリアは全国なので、お住まいの地域にも提供している可能性がありますよ。
フレッツ光が来ていない地域であっても、auひかりが来ている可能性がありますので、ぜひ調べてみましょう。
工事費は41,250円ですが、利用料金から割り引かれ、実質の工事費は0円です。
月額料金は5,610円/月~です。
NUROひかり
画像引用元:NURO 光 高速 光回線インターネット
NUROひかりはソニーが展開する独自の光回線です。
NUROひかりは以下の地域に提供しています。
- 【北海道エリア】 北海道
- 【関東エリア】 東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県
- 【東海エリア】 愛知県、静岡県、岐阜県、三重県
- 【関西エリア】 大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、奈良県
- 【中国エリア】 広島県、岡山県
- 【九州エリア】 福岡県、佐賀県
お住まいの地域が上記のエリアであれば、利用可能かどうかをチェックしてみましょう。
工事費は44,000円ですが、毎月の利用料から割引があるので、工事費は実質0円となります。
月額料金は5,200円/月~です。
電力系の光回線
画像引用元:コミュファ光 公式サイト|光回線・光インターネット
電力会社のグループ企業が提供している光回線を利用するのも一つの方法です。
電力系の光回線は、以下のとおりです。
お住まいの地域が上記の電力会社の管轄エリアであれば、提供エリアをチェックしてみてくださいね。
ケーブルテレビ会社の光回線
画像引用元:理想の生活をJ:COMで | J:COM
ケーブルテレビ会社によっては、独自に光回線を敷設している場合があります。
お住まいのエリアのケーブルテレビ会社を調べていただき、そのケーブルテレビ会社が光回線サービスを提供しているかどうかを確認してみてください。
ちなみに全国各地でサービスを提供しているJ:COMでは、工事費が無料で月額7,568円となっています。
光回線の対象エリアを確認する方法
回線の対象エリアを確認するためのURLを、以下にまとめました。
光回線サービス名 | 提供エリア確認 |
---|---|
フレッツ光/ 光コラボ | NTT東日本エリア NTT西日本エリア |
auひかり | エリアを確認 |
NUROひかり | エリアを確認 |
コミュファ光 | エリアを確認 |
eo光 | 戸建 マンション |
メガ・エッグ光 | エリアを確認 |
ピカラ光 | エリアを確認 |
BBIQ | エリアを確認 |
モバイル回線や衛星回線の提供エリアを確認する方は、以下のリンクを参照ください。
アクセス回線サービス名 | 提供エリア確認 |
---|---|
ドコモホームルーター「home 5G」 | ドコモ提供エリア |
ソフトバンク/ワイモバイル「Pocket WiFiシリーズ」 | ソフトバンク提供エリア ※製品カテゴリを「モバイルデータ通信」、メーカーと機種を指定して検索 |
au「ホームルーター 5G」 | au提供エリア |
スターリンク | 公式ページ |
田舎で光回線・インターネットを使う際によくある質問
田舎で光回線・インターネットを使うときによくある質問と回答をまとめました。
光回線がこない地域でも将来インターネットを使えるようになる?
2022年3月に総務省が発表した「デジタル田園都市国家インフラ整備計画」によると、次の目標値が定められています。
- 4G:2020年度末の4Gエリア外人口0.8万人を2023年度末に0人へ
- 5G:2030年度末の人口カバー率30%台→2030年度末までに99%へ
- 光回線:2021年度末の光回線未整備世帯数17万→2027年度末までに5万へ
5Gと光回線は未整備の世帯が残存しますが、4Gであればすべての人が使えるように基地局が整備されますよ。
田舎でインターネットを使うときに注意すべきことは?
2022年現在、田舎では5Gは整備されておらず、利用できる電波の種類は4G/LTEとなるケースがほとんどです。
5Gの電波を受信できる端末を設置したとしても、田舎では4G/LTEの電波しか受信できません。
ただ4G/LTEでもストレスなく通信はできるので、安心して使えますよ。
光回線が未開通地域でもインターネットは使える!
田舎で光回線が来ない場合の対処法についてまとめると、次のとおりです。
- ホームルーター/モバイルルーター
- スマートフォンのテザリング
- クラウドSIM
- 独自回線(auひかり・NURO光・電力系・CATV)
- スターリンク
モバイル回線を利用できるエリアであれば、ホームルーターやモバイルルーター、クラウドSIMがおすすめ。
固定回線にこだわりたい方は、独自回線系の光回線の対応エリアかどうかを確認しましょう。